珍獣ヒネモスの枝毛

全部嘘です

2016-01-01から1年間の記事一覧

小学校受験の話をしたかった

昨晩は、妹とずっとLINEをしていた。約一時間、ほぼ途切れることなくメッセージやら写真を送り合っていた。もうそこまでやりとりが長くなると、いっそ通話すれば良かったのに、かたくなに文字で通したのは何の意地なのか。 話題は、阪神間の私立と国立小学受…

秘密の旅

先日一緒に旅行したママ友は 「芦屋って山ばっかりやん。だけど私、神戸育ちやし、※夏のあいだはずっと海を見ていたいから、海辺の別荘を借りることにしてん。いや買わへんよ、そんなお金あらへんわ」などとサラリと言う、開業医の奥様だけど※芦屋にも海はあ…

ママ友×タワーマンション=イジメ、みたいな構図について。

砂の塔【初回限定盤】 アーティスト: THE YELLOW MONKEY 出版社/メーカー: 日本コロムビア 発売日: 2016/10/19 メディア: CD この商品を含むブログを見る 私はそのとき、尋常ではない緊張感のなか、手縫い針に糸を通していた。 上質な絹の反物に針を入れると…

カッパ

ゆうくんがな、カッパに会ったことあんねんて。 ほんでな、アスカちゃんも武庫川でカッパ見たことあんねんて。キュウリあげてんて。 あたしは、カッパみたことなーい、って言うてん。 みんなエエなあ、って思ってん。 ママは、カッパ見たことあるん? ああ、…

終戦記念日

実家に帰って、祖父母のアルバムを見ている。祖父は4年前亡くなっている。 見慣れぬ四文字熟語の掲げられた神社での集合写真。 『暮しの手帖』の花森安治は、戦時中の国策広告コピーライターだったらしいから、この四文字もそうなのかな、とか思ったが、これ…

化粧品を買うときは、よく考えよう

人を裏切るのには体力がいる。 しかし、裏切り続けるのは案外容易なのかもしれない。つまり、はじめの一歩を踏み出してしまうまでの葛藤と、その一歩の重みさえ越えてしまえば、あとはもう、あれよあれよと物事が動き始めるのだ。 ちょうど、エアコンの消費…

イミテイションティファニー

もう、もうお腹いっぱいです、うえっぷ。 お姫様抱っこ、マノロブラニクの靴、突然のキス、恋より仕事に生きたい勝ち気な主人公(これが一番、古くさいかも)……時代錯誤すぎるその設定と展開は、あえてのことなのだろう。 娘のおもちゃ箱に並べられた、イミ…

まともな母親は髪をピンクにしたりしない

髪を長く伸ばすために、必要不可欠な条件、それは良い美容師さんと出会うことである。良い美容師というのは、髪を守るためにケアばかりをし、傷んだ髪の箇所を排除するだけの人を指すのではない。よく巷の美容師が口にする台詞として 「傷んでいるところだけ…

むしばまれたい、あなたの愛に

この痛みに名前があればラクになれる信じていたのに。こんなに好きだったのに。今も、一番好きなのに。あたしは裏切られた。涙が、とめどなく溢れる。いたいよ。痛みに気づかぬふりをして、傷口は広がるこの痛みは何だろう、心のいたみ?この痛みはたぶん。…

職人の朝は早い

日本人女性の毛穴嫌いは異常だと思う。もともと差違のない、皆同じような黄色い肌に違いを見つけ、さらにその中で高みを目指すとなると、“キメ”とか“毛穴”とかそういう精密な部分に目を向けるしかなくなるのだろう。アメリカのように様々な人種が暮らし、白…

Appleの中の人、聞いてきいて〜

ある方の子育てブログを読んで、とてもほっこりした気持ちになったのです。 “胎内記憶”の不思議、神秘について。てことで、うちの5歳の娘にも聞いてみたのでした。ママのお腹の中にいたときのこと、覚えてる?って。言うのかな、うちの可愛い娘ちゃん、「う…

生理の奴はきたねえからどっか引っ込んでろ、って言われた方が私はラク。

公園で遊んでいる、その男児のTシャツに書かれた文字を見て「ああ、この子のママは、すごく幸せな人生を歩んでいるのだな」と、確信した。男児のTシャツにデカデカと書かれた文字、それは、PMS。 月経前症候群 - Wikipedia つまりはそういうことである。PMS…

奴隷じゃなくて、ミシンになりたいんだ

村に火をつけ,白痴になれ――伊藤野枝伝 作者: 栗原康 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/03/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る P163 この本をかいているあいだに、かの女ができた。三年ぶりだ。まだつきあいたて…

海と月、はやいはやい新幹線のぞみ

昼から図書館に行かなければ。ここ最近ずっと娘と一緒に読んでいた、新幹線の絵本。夜眠る前に、二人で毎夜空想の中の東海道を旅した。そうしているうちに、もう返却期限をすぎてしまっていたのだった。 寝かしつけには、毎日色んな本を読む。物語に昔ばなし…

この前実家で処分した雑誌の表紙で辿る私の人生

実家に残してきた荷物を大幅に処分した。その中の雑誌の表紙の一部をここに記録しつつ、自分の人生を振り返る。 小学生の頃はタカラの着せ替え人形ジェニーちゃんでよく遊んだ。この雑誌は、ジェニーの服のコーディネートや、作り方などが掲載されている。 …

祖母の箪笥

少し前、母方の祖母の荷物を整理してきた。母方の祖父母は存命なのだが、二人とも老人ホームに入所しているため、現在母の実家は空き家の状態が続いている。毎週母が老人ホームを訪問がてら、家の空気の入れ替えもしているが、住む人間の居なくなった家はや…

イカナゴ狂の国から

○○家に嫁に来て、まず辟易してしまったのが関係者への挨拶回りである。 本家の大きな和室。床の間には、叔父が授与された菊の紋の勲章が飾られてある。 私は、日本には何かしらエライ人には何かしらの勲章を与えるというシステムがあることを、漠然としか知…

豊川悦司 「せやかて工藤! !」

岩井俊二監督の作品は、劇中に使われている音楽、特にピアノの音が好きだ。普通のピアノの音色に、ストリングスをまぜたような透明な響きが、幻想的な世界を作り出している。 中山美穂主演映画「LOVE LETTER」(1995年)も、そんなピアノのオープニングから…

サーカスと喉の小骨

春休みサーカスに行ってきた。うちの親が孫のために張り切って、一番前の席、ど真ん中のチケットを取ったという。私は、サーカスには特に興味がなくて、いやどちらかといえばマイナスイメージがあった。マイナスイメージの要因のひとつになっていたのは、以…

GACKTはソロプレイしたことないらしい。

世間的には、乙武さんの妻が謝罪「させられた」けしからん!ということになっている。 あの謝罪文を読んで、乙武さんの妻可哀想、乙武さいてー、ってなる素直な人が世の中には多いみたいで、案外この世は平和でハートフルじゃないかと私は思った。 どう見て…

毛糸が無いなら、荷造り紐を編めばいいじゃない

ふだんは毛糸で編み編みしてます。でも毛糸って高いんですよ。なんとかコストダウンできないか。そこで、KOKUYOの荷造り紐ならどうなるかとやってみました。硬いです、やっぱり硬い。優雅な編み物タイムは、昔話のじいさまが藁草履を編むような、地味にしん…

相対的な幸せじゃなくて絶対的な幸せを求めなくては

何百回と歩いたことのある梅田の道で、大きな事故があった。昨日は、普段見もしない報道ステーションに冒頭からチャンネルを合わせる。 絶対あのニュース一番やから、ほらね。 ああ、この道な、ほんまや毎日歩くとこやん◯◯くん。 怖いなあ、ほんま。 こんな…

有名人気取りでイイ気になっているバカブロガーに死を……ってテレビで言ってたよ

ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜というドラマの録画を先ほど見た。 年末のダウンタウンガキの使い笑ってはいけない探偵で、堀北真希ちゃんが役柄で登場していたあの作品である。 あの、笑ってはいけない探偵のときにチラっとそのコンセプトとあらすじを見ただ…

女文士に、おれは、なる!!! (ドン)

少し前、新歌舞伎座にて林芙美子放浪記を見て来た。演劇内でも朗読され、小説放浪記の中でも有名な詩の一部を書き写す。 男は下宿だし私がいれば宿料がかさむし 私は豚のように臭みをかぎながら カフエーからカフエーを歩きまはつた。 愛情とか肉親とか世間…