珍獣ヒネモスの枝毛

全部嘘です

うそつきかあさん

春休みに入って、娘が会社の最寄り駅まで仕事終わり迎えに来てくれるようになった。一緒に帰りながら寄り道をして、結局色々なものを買わされているが、これからかかるであろう塾代やしいては私立大学の費用を思えば(昨日の日記と言い、最近はブログでもこの計算ばかりしている)蚊に刺されたようなものである。これまで会社の近所の本屋で雨穴さんの新作2冊、ハニーズでリュックサックやポーチ、無印で文具などを買った。

 

今日は二人で夕飯の買い物をした。スーパーでエコバッグに商品を詰めながら娘に「今日はエイプリルフールやで。ママは何か嘘をついたかな」と訊かれた。

私は少し考えてから「ママは、嘘をつくのが苦手」と言った。これは本当だ。私は嘘をつくのが基本的に下手だ。すぐに考えていることが顔に出る。そして記憶力がすこぶる悪いので自分のついた嘘設定を忘れてしまうと思うから、あまり嘘を言わないようにしている。でも、苦手なくせに私はよく嘘をつく。これも本当だ。たけどというか、だからというべきか、嘘はしんどいし、疲れる。

「わざわざ、この日に嘘をつきなさい、って他人に言われるのが嫌なんよ」と、娘には説明した。これも本当。娘は「あーね。」とわかったような返事をしていた。私はこの子に嘘をついたことはあるだろうか。多分ないと思う。わざわざ全て詳らかに言わないようにしていることは、たくさんあるけれど。