愛も無いのに触れないで。(でも愛があるなら、許して。 )

 世の中には、迂闊に語ってはいけない話題が幾つかあるとして、それは何だと思う? 

 

 まずよく言われるのは政治、そして宗教。政治に関しては、少しでも勉強不足であったり、また畑違いの人が語ろうものならば「浅い知識で政治を議論するな」「お前はそんなキャラではない」と揶揄されることがある。

 私は、誰にでも語るだけの権利はあると思うので、そういった批判は好きではない。知識のある者しか政治を語れない世の中は、健全ではないと思う。

 また、宗教について、これは政治とは異なる理由でタブーとされる。信仰の問題は、多くの差別ともつながるデリケートな話題である。

 

 ただ、政治と宗教は慎重に扱われるのに、その他の話題については、あまりにもザルなのではないか、と私は感じるのだ。

 

 例えば映画、音楽、美術……。それらを扱うブログは無数にある。そして、多くのブログ主がその対象になる作品に並々ならぬ愛をつづっている。それは良い。素晴らしい。

 

 しかし、だ。中には、映画評、美術展評と称しながら、愛の欠片も感じられない、例えば美術館のホームページを見ればわかるような、しょうもないオフィシャルな情報しか載せていないアフィリエイトブログとか、本当にちゃんと作品を理解して楽しんでいるの?と疑いたくなるような、そんなものもネット上には散見される。

 あとは、『これは地元民しか知らないレアな情報です!』などど謳いながら、その実、今日初めて関空に上陸シマシタヨ!という外国人でさえ知っているようなド定番スポットを、ツウの紹介する地元情報、として掲げている記事などにも同じようなわだかまりを感じる。

 

 お前がその程度のペラい知識と軽い気持ちで、金儲けブログのために語ろうとする映画とか、美術とか、小説、そして土地の情報なんかが、他の誰かにとっては、かけがえのない大切な「政治」であり「宗教」であることもあるのだよ、と思う

 

  それでも、その御堂筋線西田辺駅(※)より底の浅い愛情と、日本製のコンドームのごとく薄い知識で、対象を語りたいなら語るがよい。それも自由だ。

   だが、謙虚にいこう、そう思うのである。間違っても『地元民しか知らない激レア情報満載♪』などど看板を掲げないで欲しい。

 話はずれるが、平民金子さんが神戸市ホームページと普段のツイッターで紹介する神戸情報は本当に厚みがある。そして地元純度100%の素晴らしいものなので、神戸観光の際は、ぜひ金子さんのツイッターなどを参考にして欲しい。 

 えー。

 それでまあ、前置きというか、さんざん語ったのは自分への保険でして。

 

 あの、そろそろ「宝塚歌劇」について書かせていただいても、よろしいでしょうか……?

宝塚観劇には、腕が6本必要

 宝塚。オオ、TAKARAZUKA、我が憧れの美の郷。フォーエバー宝塚。これもまた、確実に、誰かにとっての宗教であり心の拠り所であることは間違いなく、生半可な想い、知識では語れない世界だと百も承知、そして私はまだまだヅカファンのペーペーであり、出直してこいと言われる内容になること必至なのですが、若輩者の自覚はございますので何卒穏便に……

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 言うても、阪急のホームページ見てわかるようなことは書かへん。みんながだいたい知ってるような基本的な宝塚とは?みたいなのも、もうええやろ。
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 私が宝塚を説明するとしたら、それは「少女漫画に出てきた憧れの王子様がいる世界」と表現する。小さい頃読んだ少女漫画、キラキラで、バラを背負て登場する、線の細い王子様達。

 おとなになるにつれ、そんな男性がいないことを思い知るのだが。そうい、いないと思っていた、あの美しい人たちが、ここにはいたのだ。
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  宝塚が2次元の実写化に強い所以はこのあたりにあるとおもう。

 存在自体が2.5次元的なのだ。
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 男役だけでなく、娘役たちの美しさにも、同じ女性としてウットリ見とれてしまう。

 その華やかさ、可憐さを初めて目の前で見たとき私は

「妖精って、この世に存在したのですね……」

と思ったものだった。近くで見た白くきめ細かい肌には、薄青く血管が透けていた。細く長い手足も、キチンと結われた髪も、うなじも、何ていうかお人形のようで、心臓がドキドキした。

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 私が今まで見たのはロミオとジュリエット、スカーレットピンパーネル、ベルサイユのばらエリザベート、相棒、ミー&マイガール、そして先日千秋楽を迎えたポーの一族、である。かなり王道、基本は一応抑えたかなというラインナップ。

 この中で個人的に一番楽曲が好きなのはベルばらとエリザベート。得に「ばらベルサイユ」と「闇が広がる」は歌詞を見ずに歌える。カラオケでも歌う。

 「やみがぁ広がぁる、この世のー、終わりがぁ近い」

と、ドへたくそな歌声で情感たっぷりに歌う私の姿は、他人が見たら恐怖映像で、それこそ見たものの心に闇が広がると思う。

 あとさらっと書いたけど相棒、これはあの右京さんが出てくるテレ朝相棒で、真飛聖さんが右京役でやってらしたのだけど、意外と相棒のあの曲って、歌劇に合っちゃうんですこれが。ダンディな右京さんのキャラも歌劇向きやし、おなじみ捜査一課の伊丹さんなんかもかっこいいの。「すっぎさっき、うきょうがああ♪」とかそんな歌詞もあって、文字にするとえー、なにそれ、だけど、見たらかっこいの。

 ストーリー的に、一番泣けるのはやっぱりベルばらかなあ私は。泣きポイントもいくつかあるのだけど、「アンドレ、お前、目がみえていないのか?!」のところ、毎回泣く。ちなみにベルばらは、宝塚大劇場で3回見ています。スカイステージの録画を入れると何回見たかわかんない。

全部の作品について語りたくなってきた、やめとこ。

 

やっと説明するよ 腕が6本いる理由

腕その1 オペラグラスを持つ手

オペラグラス、これは観劇の必需品である。この座席表をみてほしい。


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S席でも2階の場合が多々あり、そうなるとやはり肉眼だけでは物足りなく感じる。是非ともオペラグラス持参で。ちなみに先日ポーの一族を観劇した際に、実家の母が持ってきたのがこれ。


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でかいわ。

飛行機の管制官か。スナイパーか。

日本野鳥の会かよ…と思わず会場で待ち合わせた母の姿を見て言ってしまった。重いから、置いて帰るわ、と言ってその後押し付けられた。

腕その2 ハンカチを持つ手

 これは、作品に寄るかもしれない。絶対に泣ける作品と、始終痛快、楽しいストーリーなどもあり、様々ではある。しかし女の涙の理由は一つではない。あこがれの王子様と会えた感動で涙が駄々洩れることも十分予想される。観劇中のハンカチ、用意して損はないだろう。

腕その3と4 拍手する両手

 歌劇が始まると様々な場面で拍手をすることがある。スターが登場した時、歌が終わったとき、ショーのフィナーレ。手を叩きたいときはどんどん拍手しよう。

腕その5と6 祈る両手

 これが意外と観劇中一番いる腕になる。

 説明が難しいのだが、王子様を見たとき、両方の手の指を組み、自然と女子の腕はこの体制になっている。

要は手を祈りのポーズにしたいのだ。

 なぜ?しらん。知らんけどさ、憧れの美しい世界に見とれているとき、自然と気が付いたら腕はこうなってんのよ。神を崇める気持ちがあらわれるとき、人間は自然とこのポーズになるようにできているのかもしれない。

だが実際使える腕は限られている 

そう、そうなんよ。せやからもう、大変やねん、観劇やし感激やし涙拭かなあかんしオペラグラス見たいし拍手したいし祈りたいしあーもう、大変。そんなんです。

 
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 だいたい、世の中にこんなバラに囲まれて絵になる人類って、そうそう居ない。そんな人、おる?

  つまりここは非日常、この世であってこの世でない。別世界夢の国。日常につかれた方は、腕6本持って、覗いてみてはいかがでしょう。ちなみに立ち見の当日券は2000円からあります、意外と敷居低い!すぐ売り切れるけどな!

あと最後トイレの個室の数見て。
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何ヵ所かある女子トイレのこのズラッと並んだ便器の数よ。そりゃ混まないよね、スムーズに人が流れるよね、さすが。

 

 ちなみにこのブログ、初めは「超初心者による宝塚観劇ガイド」にしようかとおもたんやけど、やっぱ怖くなってやめました。そんな大それたこと、書けないや。浅っさーーい知識でドヤ顔できる度胸が私もほしいよー。

御堂筋線西田辺駅は、大阪市営地下鉄の駅の中で最も地表から浅い駅です。