私は、冬が好きである。
アニメだいすき!
『アニメだいすき!』は、読売テレビが1987年から1995年にかけて春休み・夏休み・冬休みの学休期間中にOVAやアニメーション映画を中心に放送していた特番枠。
パトレイバーも、高橋留美子の短編OVAも、この番組で知った。そして、そのスタイリッシュなこと、子供心に感動であった。藤子F不二雄の短編作品なんて、 今テレビの地上波で流してくれる局は無いと思う。『みどりの守り神』はVHSに録画した。
Google先生によって初めて教えられたが、この番組は関西ローカルだったそうで、ほんと端くれとはいえ一応関西蜜柑の国うまれで良かったとひしひし思う。
そして、Wham!のラストクリスマスを、初めてこの番組で聴いたのだった。いや初めてではないな、多分。でも、ちゃんと聴いたのが初めてだった。小学生の私は、歌詞が何を言ってるかわからなかったけど、ラースクリスマスだけは聞き取れた。とても甘い曲だと思った。
アニメだいすき!のオープニングとエンディングは独特の手法をとっており、必ずキャッチーな洋楽ナンバーがBGMに流れる。それらは80、90年代の王道ポップスばかりで、今セットリストを見ても、コンプリートアルバムが出そうな、既に出てそうな感じのチョイスである。
放映時期は必ず夏休み、冬休み、春休み期間中であったこと。
これがまた、様々な思い出と重なる。あの頃は、おじいちゃんお婆ちゃん、そして地元の商店街も、まだ元気で生きていて、そこのご飯屋から出前してもらったうどんを食べてから『ミノタウロスの皿』見たなあ、とか。ある年の冬休みは、風邪を引いてフラフラになりながら『炎トリッパー』見た、とか。
アニメだいすき!は、アニメの記憶というより、そこで聞いた洋楽と、夏休み冬休みのノスタルジックな記憶と結び付いている。学校のない、ゆるやかな時間。おじいちゃん家で、いつもの休みより更にゴロゴロしてる幸せなひととき。
だから、私にとってはWham!のラストクリスマスは、しいていえば、古い家の火鉢のにおいとか、おばあちゃんがお節料理の棒だらを炊いてる姿とか、藤子F不二雄とか、そういうノスタルジーがつまった曲なのだった。
でなんで冬が好きかって話だけどああそう、冬の曲が好きで、まあそう、だいたい100個ぐらい理由があって、いちいち脱線するからちゃんと書けないわ、すいません。