珍獣ヒネモスの枝毛

全部嘘です

ささやかな「生活」

夫の育った街は、山の上のニュータウン この看板に描かれたのはこの街の未来 活気ある街 子供達はタンクに閉じ込められました 私は海辺の小さな街で育った ここで一生、2人で石を探すだけの生活をして、死んでいきたいね、という話をした。 海の水は透明で澄…

お母さんあのね

《家族ってなんだろう?展 パンフレット寄稿原稿》 実家の母が、最近、携帯電話をスマートフォンに変えた。 『ばあばのスマホ、イコール、あたしのスマホ』な私の娘こはる(8歳)は、さっそく母のスマホを私物化していた。 こはるは、ばあばの携帯に保存さ…

平民金子さんのトークショーに行ってきた。

4月6日土曜日。神戸市垂水区の塩屋で行われた、平民金子さんと安田謙一さんによるトークイベントにいってきた。 ちなみに塩屋へは、昨年「かぞくってなんだろう?」展の取材で2度訪れたことがあるのだが、そのとき山陽本線のから見える海の美しさに心を完全…

愛も無いのに触れないで。(でも愛があるなら、許して。 )

世の中には、迂闊に語ってはいけない話題が幾つかあるとして、それは何だと思う? まずよく言われるのは政治、そして宗教。政治に関しては、少しでも勉強不足であったり、また畑違いの人が語ろうものならば「浅い知識で政治を議論するな」「お前はそんなキャ…

今も彷徨う歩兵第五連隊の君へ

チャンネルNecoで放送されていたドキュメンタリー八甲田山を見た。 ドキュメンタリー八甲田山 ~世界最大の山岳遭難事故~ [DVD] 出版社/メーカー: TOKYO FOREST 発売日: 2015/12/11 メディア: DVD この商品を含むブログ (1件) を見る 1977年の映画八甲田山は…

理由は、だいたい100個

やさぐれた女が、コンビニに白ワインを買いにいき、そこで出会ったばかりの名も知らぬ男と寝る映画を見た。 最初から最後まで、主人公の女の気持ちがさっぱり理解できない映画だったのに、鑑賞後、嫌な気持にはならなかった。 とにかく、私には全てが理解不…

P●Aってなんですか

競馬場にいってきた。 ゲートでチケットを見せたら、もぎりのお姉さんに 「みきちゃん、今日来ると思たで」 と、声をかけられた。 私はレースの常連客なので顔を覚えられているのだ。 「せやねん、わし、今日のレースに人生かけとるんや、ほな一発当ててくる…

テレビ画面を写真に撮るバカってどう思いますか

ああちょいと、そこのきみ。 きみ、写真を撮るのは好きかね。そうか、好きか。どんな写真を?なるほど、心のままに風景を切り取る……よし、わかった。きみは大林宣彦監督の映画を見るべきだ。 普段写真を撮る人なら、大林作品を鑑賞すると、必ずその一場面ご…

何色でもいい、私たちは繋がってる。 ~糸にまつわるJポップ~

その人の日記は、決まったメンバーにだけ公開される限定記事である。 そして、私は、その人の日記を読ませてもらうことのできる読者のひとりだ。その日記には数名の読者がいて、いつもコメント欄には同じアイコンが並ぶ。 私は勝手にその人たちを友のように…

舞の海を知らない子供たち

だいたいこの辺で子供が髪を切るとなると西宮北口のこことか http://www.zussokids-west.com/salons.html 尼崎つかしんのここ http://www.junobeauty.com/bestcuts/ あとは神戸アンパンマンミュージアムの床屋なんか子供が喜ぶ http://www.kobe-anpanman.jp/…

こんな日記じゃなくてブラタモリを見よう

2017年8月19日。 この日記は、せっかく高野山に行ったのに、何らポイントを押さえた説明も為されていない、写真もモアレだらけの非常に残念な世界遺産の記録である。 これ、私の戸籍。本籍、世界遺産。 弘法大師さまが、1200年前に開創し、いまも生き続ける…

逃げるとか逃げないとかそういうの

私はヘタレだ、私は滅茶苦茶弱いんだ。 だから、自分が怒られたり苛められるだけじゃなくて、全く関係のない他人がそうなっているだけで、それをもう、見ているだけで、いや目の前に居もしないのに、そういうニュースを聞くだけでも、しんどくなるんだ。 ど…

五時間超大作 映画「ハッピーアワー」を見た

一言で言えば「初めて見たわ、こんなん」である。 「こんなの初めて」という、うっとり恍惚な感じでもなく。とにかく、初めて見たわ、こんなん、という感じの映画だった。 私は映画を語ることができるほど多くの映画を見ていない。 なので、この監督がとった…

アウトレイジはディズニーランド

アウトレイジ、一言でいえば『○○くんがやったからやりかえしただけやもんねー』みたいな感じのお話だった。あの手この手で、殺す、コロス。 ヤクザがみんなこうなら話は早いだろう。でも本当は、ちがう。 アウトレイジより前に、「ヤクザと憲法」を私は見て…

フリーザ!フリーザ!!

この、謎めいた数字がひたすら書かれたメモは、私の大切な思い出の1つです。 数字は用紙裏面まで続いており、3:04を最後に、ぷっつり途切れています。 実はこれ、7年前、娘を出産する時に書いた陣痛の記録なんです。 出産予定日より12日前の早朝、トイレで…

餅でこんだけ語ったんだから、許してください

餅まき「年配者の方がすごい」壮絶な現場 顔から流血も:朝日新聞デジタル[和歌山]トラウマ行事やわ。小さい頃、神社の餅まきで砂利の地面に落ちた餅を拾おうとしたらババアが横から私の細い指ごと地面に擦り付けて餅奪いやがったから手の肉がえぐれて流血、…

私の左手

それは蒸し暑い、ジメっとした或る昼下がり。 太陽の光は、梅雨の合間の薄曇りで真夏のそれと比べればまだ耐えられるものだったが、そのぶん、湿度が体全体に覆い被さるような鬱陶しい天気だった。 買い物帰りの道中、じっとりと、爪の先にまでまとわりつく…

内臓飛び散るオフ

私は“春が嫌い”な人と、恋に落ちることが多い。 さきほど、ものすごーく、綺麗で、可愛い若い女性と会ってきた。その興奮冷めらやぬうちに、これを書いている。 可愛くて、スラッとしていて顔が小さくて、肌が白くて、人目を惹く、モデルさんみたいな女の子…

ようこそ、夏休み!!

ようこそ! ……などと景気付けに書いてはみたものの、カラ元気である。大人になり、いや母になり、夏休みというものが、いかに面倒かというのをこの数年身にしみて感じている。 特にうちの娘はまだ低学年なので、公園へ行くにも、道路の車が危なかったりと、…

国道の花束

うちから最寄りの幹線道路である国道176号線、通称イナロク。 どこへ行くにもだいたいイナロクを横断する。イナロクを初めて歩いたとき、私は生後2ヶ月の小さな娘を抱っこしていた。 それから、ベビーカーに乗せて。 抱っこひもに入れて。 よちよち歩きの娘…

百合と寝とられの街からオススメのスイーツをご紹介

先日、自宅から20分ほどの場所にある洋菓子店に、知る人ぞ知る「幻のクッキー」を買いに行って来た。 まあ、すぐ行ける場所やし、と思って油断していたのだが、前日に 「何時頃行ったら買えそうですかね?」 電話で問い合わせたところ 「みなさん開店3時間前…

クロワッサンが勃ってる

いいか、本当にこれから、本当のことをいうぞ? 俺は、偉い僧侶だ。世界遺産高野山の、めちゃくちゃ徳の高い偉い有り難い僧侶だ。念力で車だって止められる。だから俺の言うことは全部本当なんだ。 このまま生きていたら、いつか、皆死ぬ。 いや、本当なんだ…

少女雑誌りぼん、そのグロテスクで残酷な世界

桐野作品が大好きだ。 mikimiyamiki.hatenablog.com うんこちんこまんこばっかり原文の発想がそもそも凄まじいが、その古事記の世界をこんなふうに桐野色に書き変えられるなんてすごい。 一番好きなのは、実際に起こった東電OL殺人事件をモチーフに書かれた…

短歌かいたんか、書いたんや。

公園の 小さき花を 手にとって 「可愛い」と言う きみがかわいい ニコイチで 包装された飴みたいに 甘く交じって 溶けて消えたい キスしてもいいですか? なんて聞かないで 黙って奪って 欲しかったあの日 mikimiyamiki.hatenablog.com

育児に悩むママ必見! 読んだら確実に鬱になる本ベスト3だよ☆

育児、それはゴールの見えぬ戦いのような日々。 その戦いのなかで、どんだけズタボロになるか、個人差はかなりある。子どもの性格、親の性格。私個人の話をすれば、特に乳幼児の頃は、心と身体が我が子によってボッロボロにされた。子どもを産み落としたその…

心の汚れた私よ、明日は水曜やで!

「貴様がそう見えるなら、そうなのだろうな。しかしその答えは、お前の内なる精神が導きだしたもの。自分自身の心としっかり向き合え。一点の汚れもないと言えるか?」 NHKさんは、いつまでこのような問いを若いママ達に突き付け続けるのだろう、そう思って…

噛み合わない。

私は、阪急電車でいうと三駅先のスーパーまでわざわざ電動自転車を走らせ食材を買いにいく。 理由は、身の丈に合わない高級住宅街に住んだものだから、徒歩圏内にある小売店に陳列される商品の価格設定が、軒並み高すぎるからである。 三駅先の八百屋さんは…

コメダすぎる珈琲店と数学6点の私

去年の夏頃、実家近くのコーヒー店に行った。 メニューも内装も、この通りで。長靴のクリームソーダとか。 シロノワールっぽいのもある。 このジュースの入れ物も、うん。 とにかく、すべてが、コメダすぎた。 そういえば、コメダといえば、はてなでのみ話題…

40年前のオーブンでクッキー焼いた~《東芝HGR-820》は母の味~

私、菓子をわりと頻繁に作る。 特に簡単な焼き菓子。マフィン、パウンドケーキ、シフォンケーキ、クッキー、などなど。 そしていつも思うのは「ああ、今回もまた、違うな」ということ。 いやべつに海原雄山みたいに至高の焼き菓子を求めて東西新聞の記者と争…

夢のマイホーム 〜ミサワホームO-Ⅱ型〜

ここ最近、実家に帰るたびに、庭の花や木が減っていくのを感じる。一昨年咲いた木蓮も、去年の春は見られなかった。20年以上植えられていたアラスカ杉や、バラのアーチはいつの間にか無くなっていた。母が料理のスパイスによく使っていたガレージ横の月桂樹…