逃げるとか逃げないとかそういうの

私はヘタレだ、私は滅茶苦茶弱いんだ。

 

だから、自分が怒られたり苛められるだけじゃなくて、全く関係のない他人がそうなっているだけで、それをもう、見ているだけで、いや目の前に居もしないのに、そういうニュースを聞くだけでも、しんどくなるんだ。

 

どこかの中学生が、大勢の前で往復ビンタをくらった、だとか。

そういう話を、知ってしまっただけで気持ちが暗くなるんだ。

そして、そのネット記事に対して、悪いガキは殴られて当然だとか、“教育熱心な”コメントが並ぶのをみると、もう、陰鬱たる思いにかられて、この世に絶望して、生きるのが嫌になる。

 

殴ることが教育だと、本気で信じている人達は、そういう人達で集まって、殴り合いながら、どこか違う宇宙で仲良く暮らせば良い。

 

私は、目立たない生徒だった。

先生に殴られるどころか、真面目で、遅刻も居眠りもしたことがない。

悪くもなく、かといって賢いわけでもなく、つまらない生徒だった。

だから殴り合いながら暮らす民族の中でも、きっと目立たず殴られずに暮らせるんだろう。

 

だけど、嫌だ。私は、その宇宙には行きたくない。

 

同じく、大人しい私の娘も。誰に怒られたり困らせることをしない我が子ではあるが、出来るだけ、誰かが殴られるのを見せずに、育てたい。

 

少なくとも、音楽を演奏する場では、人が傷ついたりするのを見せたくない。

私は、ヘタレだと思う。

 

そして私は、いつも、娘に「逃げて良いよ」と言ってきた。


自転車なんか乗れなくて良いという私の優しさは優しさじゃないのか - 珍獣ヒネモスの枝毛

 



けれど、娘は、自転車に乗れるようになった。

 

一人でペダルをこぎながら、時折こちらに目配せする彼女は、とても誇らしげで、楽しそうなのだった。

 

逃げずに頑張った先に見える景色が、輝いているのも事実だ。

 

ママはヘタレで弱虫すぎて、何が優しさか、よくわからなくなるんだ、ごめんね。

 

 

cj3029412さんから、ひどい本が送られてきた

この本をね、dk4130523 (id:cj3029412)さんに送って頂いたのです。


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それで昨晩読んでみたらもう、身体中カーッと燃え上がり、熱くなって、毛穴という毛穴が開きまくりの、交感神経が完全に興奮状態に。眠れなくて。

 

は、ら、た、つー!!

腹立つなあ、腹立つ、腹立つ、檀一雄、最低やんかー!って。

 

この本、沢木耕太郎「檀」は、小説家檀一雄の妻視点で書かれたノンフィクションである。

 

四人称、2.5人称目線と言われる独特の手法で書き出される妻(と子供)、夫、愛人の日々。そこへ檀一雄の代表作「火宅の人」の世界が重なり、読者はただただ、引き込まれる。檀一雄のクズっぷりに。

 

ごめんなさい。

クズだなんて表現は、もっての外ですよね、大作家先生ですもの。

 

ただ、この檀の妻、ヨソ子さんの証言だけで言えば、ざっと檀一雄とはどういう夫であったかを箇条書きしたら

 

  • 次男日本脳炎で重い脳障害を負ったのは、嫁のお前のせいだ、お前が悪い、と、姑と二人で妻を責める(もちろんそんなはずないけれど、黙って耐える妻。この時代ってこれが当たり前なんやな)
  • 日本脳炎の高熱で次男が苦しみ生死をさまよう中、愛人と旅行
  • それから家を出て愛人とホテル暮らしを始める
  • たまに帰ってきても、愛人との情事の痕跡だらけ
  • そんな愛人を2度も堕胎させる
  • 愛人に殴る蹴るの暴行
  • 人のことは平気で傷つけるくせに、檀一雄の被害者意識は凄くて、愛人との初夜のとき、彼女が処女じゃなかったことを後々までずっとウジウジ悩み、挙げ句それを妻に相談する。「ひーちゃん(愛人)の初めての相手って右翼かな?外人かな?」そんな夫を可哀想に思って、なぐさめる本妻。知らんがなっ!愛人が非処女やったて、知らんがなーーっっ!

 

はあ、はあ。ぜえ、ぜえ。

腹立ちすぎて、こっちの筆もこころも乱れるわっっ。

 

ただ、こんなふうに箇条書きにしたものだけを見れば、それはたいそうクズに見えるだろう。

 

しかし、これは、物事の一面でしかないことも、事実なのである。

 

私達は、もうひとつの、揺るぎない事実も、目にすることが出来る。

それは、檀一雄の子供達は、皆父親を尊敬し、誇りに思い愛していること。良い父であったと、娘であり女優の檀ふみさんも何度も語っていること。何より誰よりも、妻のヨソ子さんが、そんな夫を愛し続けていたという“事実”である。

 

子供達の、親へ対する評価、そこには、上記した、いささか私の悪意を含む檀一雄に関する箇条書きには無い人柄が、読み取れる気がするのだ。

 

そして、もうひとつ頂いた本。


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恥ずかしながら、代表作「火宅の人」も未読であり、私が檀一雄を読むのは、これが初めてである。

そして、読了後、なぜ檀一雄がこれほどモテたのか、よくわかったのだった。

悔しいけれど、わかってしまったのだった。

 

類い希な文才がある。ユーモアのセンスもありクスっと笑わせられる、そしてどこか寂しげで子供じみていて、可愛らしさがある。しかも、料理が、めっぽう上手い。

……モテるよね。

モテるわ、そりゃ。あくまで私に関して言えば、頭が良くて、面白くて、可愛いげのある男性なんて、そこだけ見れば好みのタイプすぎて、好きにならない自信がない。

 

しかし、心がヒリヒリする本であった。

呼吸と脈が上がった。エアコンの温度を下げた。そして、今私は「火宅の人」を読もうかどうか、迷っている。

 

いや、読みたいのだ。しかしそこには、愛人と初めて結ばれ思いを遂げた(檀一雄曰く“事”が起きた日のこと)描写から、事細かに書かれている。それに比べ、妻のキスの仕方から愛撫の受け方がどんなにダメかという、いらん情報まで。 

うー、ひどい、辛い、きつい。こんなものを読まされたら、妻はどうしたら良いのですか。またも擬似的に嫉妬の炎に身悶え、苦しむ夜になりそうで。

 

実はid:cj3029412さんに本を送って頂くのはこれが初めてではない。前回は、村上春樹のこちらをプレゼントして下さった。


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その前は、村上春樹の「国境の南、太陽の西」を教えてもらって、それは図書館で借りて読んだ。

ちなみにこの国境の南~は、不倫を題材にしており、村上春樹なので覚悟はしていたものの、大変刺激的な性描写であった。

そしてやはり不倫ものなので、なんか、妻としてはこれも腹立つから、また眠れなくて大変な一冊ではあった。しかしそこは村上春樹、性的でありながら文章が美しく、幻想的な描写(特に小学生の頃ヒロインが子供ながらに主人公の男性と肉体関係を持ちたいと思っていた云々のくだり)が、私は好き。

 

このように本を送って下さるのは、ひとえに、小説を書く私へ「もっと勉強せえよ!」と、叱咤激励して下さっているということなのだと受け止めており、実際かなり勉強になっている。

 

実は今私は、偶然にも、二人の女が一人の男を巡ってバチバチやる話を書いているのだ。

この、読了後の焼けるような心のヒリつきをそのまま自分の文章にも生かせたら、と思った。

 

そんなid:cj3029412さんの書くノンフィクションがこちら

https://camp-fire.jp/projects/view/29852

 

ここに、わずかばかり協力させて頂いたご縁で、今まで色々な本を頂いた。

 

白血病の少年と、研修医のお話。

私の、普段簡単に口にする「死にたい」なんてそんな言葉の、なんと、軽いことよ、と、思わされる。だからといって、健康なんやから無条件で幸せなんやで、的なそういう説教じみた主旨ではない文章。けれど自分がなんだか恥ずかしくなってしまった。「死にたい」に薄いも厚いもないかもしれないし他人から見たら薄っぺらい死にたいも、本人には本気の死にたいなのかもしらんけど、こういう病気があることを改めて知ると、やはり、自分の生を大切にしようと思わずにいられない。15年をかけて綿密に取材された構成にも、ただただ尊敬するばかりである。

ブログは、こちら。

http://dk4130523.hatenablog.com/

古典文学にも大変詳しく書かれたブログが多く、万葉集好きな私は、そちらも楽しみに拝読させて頂いております。

 

そして先日は、達筆な文字でしたためられた素敵な残暑お見舞いがポストに。
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近頃は、親しい人とも年賀状さえやりとりすることが少ないので、とても新鮮で嬉しかった。(せっかくの美文字、心をこめて書いて下さったのを消すのは失礼とは存じますが、上の句は、ちょっと思うところがあり、ふせました。)

 

ほんとうに、ひどい本を送って下さったものだ。

私はまだまだ、人の心をヒリつかせる文章が書けていないと、思い知らされた。

今日から新学期。頑張って、小説書くぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五時間超大作 映画「ハッピーアワー」を見た

一言で言えば「初めて見たわ、こんなん」である。

「こんなの初めて」という、うっとり恍惚な感じでもなく。とにかく、初めて見たわ、こんなん、という感じの映画だった。

 

私は映画を語ることができるほど多くの映画を見ていない。

なので、この監督がとった手法、すなわち

 

「敢えて演技経験の無い4人の女性を主人公に物語を撮影する」

 

というのが、もう実は誰かの手によって行われているのかどうか知らない。

そして演技経験が無いほぼ素人を使うことによって生まれる独特の「間」や「空気」も、普段からたくさんの映画を見る人にとっては「あー、はいはい、そっちね、そっちのほうね」みたいになるのかどうかも知らない。

 

しかしとにかく、私にとっては、初めて見た世界が、そこに5時間映し出されていたのだった。途中で集中力が途切れるかもしれない、という心配もあった。

しかし、あまりに淡々と繰り広げられるその映像に、冒頭から見入ってしまった。とにかくひきこまれた。

 

登場人物全員の演技、台詞まわし、ほぼ流れないBGM。

 

今まで自分がテレビ番組や映画などで見て来た映像作品とは、全く異なるものを、このハッピーアワーは私に突きつけてきたのだった。それは「自然」であったけれども、自然すぎて逆に不自然でもあった。

 

初めての体験をした時。全く初めての感覚に出合ったとき、どういう感想を持つのが正しいのか、ついつい気の小さい私は他人の出方を見てから物を言いがちである。

なので、この作品に関しては、他の人のレビューは見ないようにしている。いまのところは。

 

両手放しで「やったーおもろかったーバンザーイ」みたいなスカッと面白かった感の残る映画ではなかった。

でも、見て良かったと思える映画だった。

 

  • 良かった点

やはり役者の演技が、プロとは違うので、大げさではなくナチュラル。長時間見ても疲れない。

演技している感がないから、全体的に不思議な魅力がある。

これが熱い演技のぶつかり合い、感動のBGM、どっかーん大爆発地球どうなっちゃうの、みたいな映画だったら、5時間持たないと思う。

 

  • (あくまでも私的に)良くなかった点

これは演者さん全員なんだけど、ちょっと台詞の言い回しが全体的に遅すぎると感じた。ゆっくり喋るシーンも必要なのはわかるけれど、全編あの調子はおかしいと思う。

多分プロの役者さんじゃないから、台本を思い出しながら喋ってるんだろうな、という感じがした。

あと、むりやりドラマチックにしなくていいけれど、自分の中学生の息子が“あんなこと”を他所さまの娘さんにしでかしたら、オカンはもっと、普通はギャンギャン喚いて怒るやろ、とは思った。

普段見るドラマの演技って、やっぱり演技で、日常の私達はそんなに感情を込めていつも動いているわけではないと思う。

しかし、ここまで感情がフラットに見えるのもおかしいし、感情を抑えつつも、会話はもう少しポンポンいってほしかった。

 

  • 印象的なシーンや台詞はいくつもあった

見る人がどういう立場なのかによって、色んな感想が出る作品といえる。まあ、なんでもそうか。

 

私が心に残っているのは、桜子の夫が、妻の浮気を知ってしまい、道ばたで急にうずくまりさめざめと泣き出すシーン。

そのとき彼の左手薬指に光る指輪が、ちらっと映し出されるのを見て、心が痛んだ。

 

あとは純の夫の「人を好きになったら、自分でも今まで知らなかった自分が殻を破って出てくる」みたいな内容の台詞は、ありきたりなのかもしれないけれど、今の私には迫ってくるものがあった。

 

結局男女が居て、誰かを好きになったり別れたり、そんな話なんかい、と、私のつたない感想を読んだだけの人は思うかも知れない。

 

でも世の中はそんな話で出来ているのだと思った。

「そんな話」が、感情的だったり淡々としたり悲劇や喜劇だったり関西弁だったり標準語だったりして色んな物語になるのだろう。

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アウトレイジはディズニーランド

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アウトレイジ、一言でいえば『○○くんがやったからやりかえしただけやもんねー』みたいな感じのお話だった。あの手この手で、殺す、コロス。

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ヤクザがみんなこうなら話は早いだろう。でも本当は、ちがう。

アウトレイジより前に、「ヤクザと憲法」を私は見ていた。

そこに映し出されるのは、本物の、西成区飛田新地を拠点とする指定暴力団・二代目東組(大阪市西成区)の二次団体である二代目清勇会組長、及び他の組員達の紛うことなき現実の姿なのである。

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この「ヤクザと憲法」を見た人は、きっと全員、自分のなかの“ヤクザ像”のイメージを覆されるはずだ。

そこに映し出されるのは、どちらかといえば、クラスではいじめられっこで、人の輪に入れない、弱々しくすら見える人たちである。これは言い過ぎだろうか?でも私にはそう見えた。実際あの若い人は「学校って、変なやつがおったら、そいつを皆で排除する。そうじゃなくて、どんなやつらも、認めあえる世界に、生きたい」みたいなことを言ってた。

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とはいえ、私は別に、ヤクザを擁護するつもりは無い。当然のことながら、不器用で可哀想なだけの人たちだけの集団ではないのだから。

しかし、この映画を見れば、やくざが特段凶暴で、サイコパスなまでに暴力狂いで、すぐに善良な市民を虐げるような、そんな化け物、私たちとは違う生き物なんかではなく、同じ人間の地続きに彼等がいることに、気付かされたのだった。

 

例えば、ヤクザは子どもを幼稚園に入れられない。携帯電話を持てない。車の売買ができない、などなど。私たちが普通にやれるそれらは全て、法律で禁止されているのだ。

 

それでも携帯電話の契約がしたい場合、どうするか?

カタギの人間の名義を借りる。

すると今度はそれが「詐欺」となる。きちんとお金を払って、欲しい携帯を買う、車を売る、それだけで、罪になるのだ。

 

だったらヤクザなんかやめたらええのに、とは私も見ていて思った。

しかし劇中の言葉を借りると「ここしか居場所ないねん」という人たちがいて、なるべくカタギの人に迷惑かけるでもなく生きていて、それの何があかんの、とも思ったりする。

 

「これな、わしら(ヤクザやから)人権ないんちゃう」組長の言葉。これを聞いた時、ディズニー映画「ディセンダント」を思い出した。

ディセンダントの主役は、おとぎ話の悪役、例えば白雪姫の悪いお妃や、アラジンのジャファーなどの有名な悪者達の娘と息子達だ。

親が悪役なので、子供達も当然生まれたときから忌み嫌われてきた。本人達も、それが当然だと生きてきた、でも、ある日おもての主役達のキラキラ世界に留学させられて、自分達に向けられる差別への疑問をつのらせてゆく……そんな話。

 

例えば親が悪人だから、じゃあ、その子供は、苛めて良いのか。

 

世の中には『こいつは苛めて良いやつだ』と踏まれた瞬間に、壮絶なリンチに遭っている人がたくさんいる。私は、そういう『苛めて良いやつ』にされる人を、主にネットで見かける。その死体蹴りをする人も。

 

そういう考え方について、今一度、見つめ直すきっかけになる、そんな「ヤクザと憲法」だった。

 

あとは、とにかく、アウトレイジは『コノヤロー』言い過ぎ。『バカヤロ、コノヤロ!』ばっかり。悪口の語彙は、関西弁の圧勝やなと、ミナミの帝王チャンネルNECOで全作品録画しまくってハードディスクパンパンにして旦那さんに怒られた私は思う。

関西弁のディスりバリエーションの多彩なことよ。衣装の色もやけど。
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これ、お葬式ファッションですからね。普段より、地味なほうですからね。

 

アウトレイジや、ミナミの帝王哀川翔の修羅シリーズもそうなんだけど、全部ファンタジーなのだ。つまり、ディズニーランドみたいなもので。

あんなヤクザは、本当は、いない。

 

警察である小日向さんが下っぱのチンピラから嘘の供述を引き出すシーンはリアルに吹き出してしまった。冤罪やねんけど、悲劇なんやけど、笑えてしまった。

 

現実は、悪いやつ同士つぶしあってくたばれや、とは、いかない。

 

ヤクザと憲法見たあとでは全てエンターテインメント。

 

指詰め、耳鼓膜破り、舌噛み、上等。

世の中のお母ちゃん達は、ハサミでまんこを切られている。男性はちんこに置き換えてその痛みを想像してほしい。

と、思ったけど、加瀬亮さんの深夜のバッティングセンター。あれ酷かったな。せっかくの、綺麗なお顔が。多分夜通し機械の拷問続いて、肉体的にはもちろん精神が先におかしくなる系かなり怖いわー。

 

ちなみにアウトレイジは、子供のケンカみたいやったけど、2作目ビヨンドのほうは木村との人情絡みの王道ブイシネ展開。

兄弟、兄弟とか言い合って、あんなに兄弟アピールしてるの北斗の拳みたい。


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最後にこの、ミナミの帝王のシーン。これ!

左はブレイク前のはるな愛で、まあそれは良いとして、右側の医者役やってんの、ヤクザと憲法に出てきた山口組の本物の顧問弁護士山之内先生ですよね?!びっくりしたー。

 

あー、ディズニーランド、また行きたい。ディズニーホテルめちゃめちゃ良かった最高でした。

 

フリーザ!フリーザ!!


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この、謎めいた数字がひたすら書かれたメモは、私の大切な思い出の1つです。

数字は用紙裏面まで続いており、3:04を最後に、ぷっつり途切れています。

 

実はこれ、7年前、娘を出産する時に書いた陣痛の記録なんです。

出産予定日より12日前の早朝、トイレで破水し、そのまま病院へ。
破水というのは、その漢字のインパクトとは違い、実に地味なものでした。なんとなーくオシッコじゃない何かが出たな、ぐらいのおだやかなものでした。

 

病院で状態を見たお医者さんが一言

「なんやこれ?あ、髪の毛や!」

なんと、新生児なのに頭髪がやたら長かった娘は、生まれる前から髪だけコンニチハしてたそうです。

で、だんだんお腹も痛くなってきて、陣痛ってこんなもんか~ぐらいに考えていた私。

ナメていました。

 

その日は、偶然中学時代の友人と院内で再会したんですが


「ちょっと待ってよミキちゃん、破水した妊婦って、そんな颯爽と、廊下を歩くもんなん?(笑)さすが元陸上部やな!」

せやねんクラウチングスタートしたろか?」


などと突っ込まれてゲラゲラ笑っていた程、昼間はお腹が痛いと言っても余裕でした。

 

その後、痛みのハイパーインフレへと突入してゆくこともしらず…。

 

その日は、急に産気付いた妊婦達で院内がごったがえしていました。聞けば、相部屋の病室は全て満室とのこと。
そこで、普段は特別料金を支払わなければ入れない、特別室という広い豪華な個室で通常料金のまま入院することになりました。ラッキー。

しかし、夜8時頃、陣痛室が空いたからそっちへ行けと促され、広い部屋から一気に狭い窓もない暗い陣痛室へ。
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夫が持ってきてくれたタオルは、マキシマムザホルモンのライブタオル。

 

いやいや……。そりゃ、ナオさん大好きやけど、分娩室でナオさんが仰々しい顔してる絵柄は、あんまり見たくなかった。もっと赤ちゃんを迎えるに相応しいメルヘンなピンク色のガーゼタオルを選んで欲しかったです。

 

そして、そこからが地獄の始まりでした。

部屋に入ってからは、痛みのラスボスに次ぐラスボス登場といった展開。

 

もうこれ以上強い敵は現れないだろうと思ってたらまた出たよ、初期の敵キャラ何やったんや?!
みたいな少年ジャンプによくある強さ(痛み)のインフレ現象が自分の身体に起こっていました。

「痛くて吐く」こんなことが、世の中にはあるんですね。お腹が痛すぎて、あまりの痛みに吐いてしまうんです。

何度も痛みの波に嘔吐し、苦しくて、とにかく早く分娩室へ行きたい、産みたい一心なのに、看護師さんはアッサリしたもので、お腹をちょっと押したりしては、ハイハイ、痛いねー、でもまだまだもっと痛くならないと産まれないんだよ~と去って行きます。
鬼や、あんた鬼や、これ以上耐えられへん、と、良い歳をして私は涙目で駄々をこねていました。

これが、陣痛の痛みを数値であらわす機械。戦闘力を測るスカウターです。
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そうして、こんな強ェヤツはオラ初めてだ、ワクワクすんぞ!ぐらいの痛みのビッグウェーブ到来、これは乗るしかない!

やっと分娩室へ入ることが出来たのでした。

 

分娩には、夫が付き添ってくれました。ウエちゃんが舌出してるマキシマムザホルモンタオルを枕元に置き、台に乗って息んだ私は、まず、プ、と屁をこきました。(ちゃんと映ってないですが、ザーボンさんみたいな髪型をしていますね。)


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こっちは死に物狂いの放屁なのに、夫はその音で、フフン、と、微かに笑いました。気づかれないように笑ってましたけど、目ざとくみつけて私は睨み付けました。屁なのかうんこなのか赤ちゃんなのか、もう、おっぴろげてるし、わけがわからないんですよ。

 

陣痛もマックスになり、陰部を麻酔無しでハサミで切られ、ようやく最後のひとふんばり。娘は産まれました。


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娘の泣き声を聞いて、私も夫も、泣きました。

破水から約24時間後のことでした。

 

娘を産んで、その瞬間、主役は妊婦から、産まれてきた可愛い天使に交代しました。

その日の朝まで私を神様妊婦様と扱ってくれていた夫と実家の家族は、娘の無事を確認するやいなや、涙を流し、口々に良かった良かったと言いながら、清々しい笑顔を残し、蜘蛛の子を散らすように「おつかれっ!そいじゃーねっ♪」と解散していきました。


ベッドに戻った私は、とにかく腹が減っていました。

 

なんと、その日の病院は本当に妊婦ラッシュだったので、私の血だらけの服を着替えさせるのも、ご飯を食べさせるのも、看護師さん達は忘れていたのです。

 

まあでもこれは仕方ないと思っていて。

だって私も赤ちゃんも、健康だったんだもん。

 

世の中の産科医師と、看護師さんの凄いところは、分娩において『2つの命』を扱っているところなんです。

私達母娘が無事健康でお産を終えられたのは、本当に感謝すべきことなんです。

その日も、産後すぐにICUに入る赤ちゃんが何名かいました。他方、意識を失う母親もいるでしょう。

そんな、日々命をあつかう世界を生きる看護師さんが、元気もりもりな私のご飯を忘れても、全然それは仕方ないことなんです。

 

……なんですが。

お腹が、空いて……。
数時間の陣痛と出産を乗りきった私は、とにかく、カツサンドが食べたい!その強い欲求で、頭がいっぱいでした。何故かわからないけど、カツサンドだったのです。

 

私は、まだ股から背中の辺りが血だらけの服のまま、1階の売店にヨレヨレと歩いていきました。

切られたアソコが痛くて、縫われた傷がひきつるので、ヨタヨタと内股で変な歩き方です。それでも、それでも、私は、

カツサンドが……食べたいっ!

院内の廊下で何人かがギョッとした顔で私を見ていました。

 

さて。
私のような未熟な人間が無事に出産し、ここまでなんとか育ててこられたのは、本当に周りの人達に恵まれていたからだと心底思います。

娘を産んでから、私は、自分の誕生日には、母親に今まで以上にありがとうと思うようになりました。
そして、娘の命に繋がるまで、一体何人の「お母さん」達がいて、どんな苦労があったのだろうと、壮大な命の物語に想いを馳せるのでした。

 

BGMは、マキシマムザホルモンの『F』。ジャスティス7つ玉、ロマンティックgive me!

ドラゴンボール 復活の『F』マキシマムザホルモン - YouTube

 

餅でこんだけ語ったんだから、許してください

餅まき「年配者の方がすごい」壮絶な現場 顔から流血も:朝日新聞デジタル

トラウマ行事やわ。小さい頃、神社の餅まきで砂利の地面に落ちた餅を拾おうとしたらババアが横から私の細い指ごと地面に擦り付けて餅奪いやがったから手の肉がえぐれて流血、ものすごいショック受けた。

2017/07/12 15:31

トラウマ行事やわ。小さい頃、神社の餅まきで砂利の地面に落ちた餅を拾おうとしたらババアが横から私の細い指ごと地面に擦り付けて餅奪いやがったから手の肉がえぐれて流血、ものすごいショック受けた。 - mikimiyamiki のコメント / はてなブックマーク

 

 

これは、昨日何気なく書いた私の思い出話なのだが、けっこうな数のスターを集めてしまって、いま後悔している。

 

私は、誰かの心の中の「餅まき」を、汚してしまったのではないか、と。

 

まず初めに言っておきたいのは、やはり私にとっては餅まきといえば、とにかく涌き出てくるのは恐怖の感情なのである。そして憤怒、悲しみ。


大人から、理不尽に、あのようなかたちで怪我をさせられ、謝られるどころか、持っていた餅まで奪われた。あんな酷い経験をしたのは、今のところ私の人生ではあれっきりである。

ババア……は、口が悪いか。おばあさんの顔も、実は今も覚えている。同じ町内の、顔だけは知っている人だった。学校からの帰り道すれ違ったりすることがあると、私は怖くて悔しくて、いつも心臓をドキドキさせていた。目のつり上がった、浅黒い肌のおばあさんだった。とにかくその目付きも怖くて、日本昔話の意地悪なおばあさん役なんかピッタリくるような面立ちであった。

そんな、餅まき=怖いババア、な図式が出来上がってしまっている私は、勿論その日からずっと餅まきには参加していない。なので、楽しさを知らないまま大人になってしまった。

だがしかし、私にとってトラウマであり悲しい思い出しかない行事でも、誰かにとっては、楽しい思い出いっぱいの行事であることも、理解はしているのだ。

げんに、うちの父親なんかは小さい頃からとても楽しく餅まきに参加していて「わえキャッチャーやさけよ(私はキャッチャーだから)、落ちた餅ら取らんのやして(地面に落ちた餅はとらない)。飛んでくるやつよ、空中で取っちゃるんよ」
などと自慢げに話す。

 

とはいえ、いまだに「あのとき、おまん(おまえ)を一人で餅まき行かせて、えらい怪我させてもたな、すまんかったなぁ……」
とか、なんか戦地に一人で送り出した親みたいな思い出話も必ずセットにしてくる。
一応私の手前しんみりはしているけど、父親は餅まきに行くのをやめる気配はない。


そもそも、最近では餅まきも珍しくなったのに、何故か父親は和歌山中の餅まき情報をかなりの精度で網羅しており、いまも餅まきのあるところには必ず出掛けている。

もともと祝い事とセットの行事なので、きっと多くの人には幸せなイベントなんだと思っている。

 

なのに、私は自分の苦い経験だけを吐露した。そしてまた、私のコメントに影響されてそうなってしまったわけではないだろうけれど、餅まきに対する「野蛮」「こじき見苦しい」「これだから田舎は」などのコメントが続くのを見ると、ああなんか、どこかの誰かさん、あなたの餅まきをこんなふうに思ってごめんね、と思うのであった。

 

まあ、思うんやけど、私はもう和歌山を出て、阪急沿線の高級住宅街で餅まきなんかと無縁のおしゃれな暮らしが出来て本当に良かったと思ってるし和歌山には戻りたくないし和歌山弁も喋りたくないし、なんならもう私、和歌山の人間違うから。って感じ。


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けど、何故だろう餅が好き。冬でもないのに、ほらこうして、切り餅を常備していて、手に持って記念撮影するぐらい好き(二日連続で写真のせるとはどんだけ手に自信あんねん、まあ手はよく褒められるから、手だけは)。
やっぱり私には、和歌山の血が流れているのか。

http://www.asahi.com/articles/ASK6J6WRWK6JPXLB00X.html

 

私の左手

それは蒸し暑い、ジメっとした或る昼下がり。

太陽の光は、梅雨の合間の薄曇りで真夏のそれと比べればまだ耐えられるものだったが、そのぶん、湿度が体全体に覆い被さるような鬱陶しい天気だった。

買い物帰りの道中、じっとりと、爪の先にまでまとわりつくような暑さの中を、ナメクジみたいにずるずる、私は歩いていた。

その時、額から流れ落ちる汗を拭おうとした私の左手を、突然、若い男がぐっと掴んできた。
そして私の薬指を握りながら、指輪を取り外すような仕草をして彼はこう言ったのだった。

「結婚、してたんか」

絡んだその細い指と私の指は、汗ばんでいたせいで、なかなか離れてくれなかった。


つい最近実際に私に起こった出来事である。

 

【補足】

手を掴んで「結婚してたんか」と聞いてきたのは、約30歳年下つまり小学校1年生、近所に住む男の子である。

 

娘と同じ小学校に通う子で、面識はもちろんある。
私が○○ちゃん(うちの娘の名前)のママであることは、彼もよーく知っている。

その上で、私が結婚しているということだけは、何故か、彼の中では理解していなかったということだ。

なぜだ。謎だ、子供。

それで、わざと意味ありげに書いてはいるが、とにかく単純に彼は私の左手薬指に驚いたからそのような行動に出たまでであり、当然のことながら、他意は全くない。

ちなみに娘もそのとき、横にいた。そして
「当たり前やん!結婚してなかったら○○ちゃん(自分のこと)うまれてへんやん!結婚するから赤ちゃんってうまれるんやでーっ!ぎゃはは!」
とゲラゲラ笑っていた。

それを聞きながら、ママは、うん、それもまた、色んなケースはあるよねー……、とは思ったのであった。

子供は作らないと決める夫婦も、いる。
子供ができなかった夫婦も、いる。

夫婦仲が悪いのに、なぜか子供の数だけ多いところもある。(このケースがほんま理解出来なくて、個人的に一番嫌。愛もカネもない夫婦は不幸な子供を増やさないで欲しい。愛かカネ、どちらかでも余る程潤沢に有るなら、子供は多くても良いと思う。)
子供を作ると決めて、なかなかできなくて、さんざん苦労して、お互いにとても愛しているけれど、もうセックスをするのに疲れてしまった、うちみたいな夫婦もある。


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私の左手。
昔は、本当に素敵な年下の男の子が、この腕を掴んで離さなかったこともあったんだっけ。今じゃ、節くれだってカサカサしてマニキュアはハゲて、さんざんやけど。

ああでも、そういえば、その時の年下の男の子って、今の私の旦那さんなんだ。